青森海上保安部は7日までに、青森県佐井村沖で2日に転覆した状態で漂着していた国籍不明の木造船を引き上げて調査し、船内から男性の4遺体を見つけた。船体の特徴などから海保は北朝鮮の船の可能性があるとみて、遺体の身元や船内の状況を詳しく調べている。
海保によると、4遺体のうち1遺体の靴にハングルの記載があった。木造船は長さ12.5メートル、幅3.6メートル。船首に数字の表記があり、10月に同村に漂着したハングルが表記された木造船と形状が類似。船体に黒い塗料が塗られるなど、北朝鮮の船に多い特徴を持っていた。船底には海藻が付着しており、長期間漂流していたとみられる。
地元漁師が定置網に引っかかっているのを発見し、港までえい航。6日、船の内部を調査した。〔共同〕