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【広州=中村裕】中国広東省深圳市の工業団地で20日、大規模な土砂崩れが起きた問題で、原因は、工業団地の造成などで出た残土を100メートル近くまで、違法に高く山積みして放置し、その残土が崩れて起きた可能性が強まった。中国の複数のメディアが報じた。国土資源省も21日、人災だとの見方を示した。行方不明者は91人。被害面積は38万平方メートルで、東京ドーム8個分以上の範囲に渡り、大量の土砂で捜索は難航している。
事故は深圳市郊外の光明新区の新興工業団地で起きた。現在も造成中の場所だった。複数業者が残土を不法投棄していた疑いもあり、住民は危険を感じ、地元政府に抗議を繰り返していた。
近くには日系メーカー十数社の工場もあったが被害は無かった。広東省広州市の日本総領事館にも、日本人の被害情報は入っていない。