【プーケット=共同】大津波でインド洋沿岸諸国の計22万人以上が死亡・行方不明になったスマトラ沖地震から26日で11年となり、タイ、インドネシア、スリランカなど各国被災地で犠牲者の追悼式典が開かれた。
多くの外国人観光客が犠牲になったタイ南部プーケット島では、津波の翌年にビーチ沿いに建立された慰霊碑前で現地在住の日本人らが慰霊祭を開催。約50人が参列し、犠牲者を悼んだ。今回は亡くなった日本人28人の遺族は参加しなかった。
参列したプーケット日本人会の西岡史雄会長は「プーケットは復興したが、年に1回の慰霊祭は自分を見詰め直す機会になる」と話した。
インドネシア・スマトラ島アチェ州は16万人以上が死亡・行方不明になった最大の被災地。州都バンダアチェ郊外のモスク(イスラム教礼拝所)には26日、大勢の遺族らが集まり、犠牲者を追悼した。