経済産業省が28日発表した11月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整済み)速報値は前月比1.0%低下の97.8だった。3カ月ぶりのマイナスとなった。10月に好調だった半導体製造装置など受注型の機械で反動減がみられた。QUICKがまとめた民間予測の中央値は0.5%低下だった。
経産省は生産の基調判断を「一進一退で推移している」に据え置いた。11月の生産指数は15業種のうち10業種が前月から低下し、4業種が上昇、1業種が横ばいだった。汎用・生産用・業務用機械が2.5%低下したほか、輸送機械や電子部品・デバイスも前月から低下した。
12月の予測指数は0.9%の上昇、16年1月は6.0%の上昇となった。1月は輸送機械などで高い伸びが見込まれている。
出荷指数は前月比2.5%低下の96.3だった。在庫指数は0.4%上昇の111.8、在庫率指数は2.9%上昇の115.2だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕