29日の東京外国為替市場で円相場は反発した。17時時点では1ドル=120円34~36銭と、前日の17時時点と比べて23銭の円高・ドル安で推移している。米株安や原油先物相場の下落を受けて、投資家のリスク回避姿勢が強まり「低リスク通貨」とされる円を買いドルを売る動きが優勢だった28日のニューヨーク市場の流れを引き継いだ。
ただ、円の上値は重かった。29日の日経平均株価や中国・上海株式相場など、アジアの主要な株式相場が堅調に推移したことを受け、投資家のリスク回避姿勢が後退し、円を売りドルを買う動きが出た。10時前の中値決済にかけては、国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たが、円相場への影響は限定的だった。
9~17時での円の高値は120円24銭、安値は120円43銭で値幅(高値と安値の差)は19銭だった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反発した。17時時点では1ユーロ=132円09~12銭と同11銭の円高・ユーロ安水準で推移した。
ユーロは対ドルで反発した。17時時点では1ユーロ=1.0971~74ドル近辺と同0.0007ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕