【ソウル=共同】聯合ニュースによると、韓国軍の「化生放防護司令部」は3日、北朝鮮北東部豊渓里にある核実験場で新たな坑道掘削の動きが確認されていることについて「(爆発の威力を増すための)核融合反応を利用した兵器の実験目的である可能性を排除できない」と指摘した。
核融合反応は水素爆弾などに利用される。金正恩第1書記は昨年12月、水素爆弾の保有に言及したが、同司令部は「水爆開発の完成段階とみるのは難しい」と説明。水素爆弾の前段階に当たるブースト型核分裂爆弾の実験を行う可能性を指摘し、これに必要な三重水素(トリチウム)を生産する施設が核実験場内にあるとの見方も示した。