フグの取扱量日本一で知られる山口県下関市の南風泊市場で4日未明、新春恒例のフグの初競りがあり、威勢の良い掛け声とともに、最高級の天然トラフグや養殖フグが競り落とされた。この日の取引量は昨年より2.2トン多い計11.3トンで、最高値は1キロ当たり1万2千円と3千円安かった。
午前3時25分ごろ、半袖姿の競り人が「ええか、ええか」と掛け声を響かせ、競りが開始。仲買人が筒状の黒い袋の中で競り人の指を握って値段を決める独特の「袋競り」で次々と競り落とされた。
フグは東京や大阪など全国へ出荷される。市場を運営する下関唐戸魚市場の原田光朗社長は「少し安かったが、なぎで漁がしやすく豊漁だった。良いスタートだ。旬のフグを食べてほしい」と話した。〔共同〕