4日午前の東京外国為替市場で円相場は反発した。12時時点は前営業日の2015年12月30日17時時点に比べ65銭円高・ドル安の1ドル=119円76~79銭だった。11時40分すぎに119円65銭近辺と15年10月22日以来、2カ月半ぶりの高値を付けた。中国経済の先行き不透明感や日経平均株価の大幅安で投資家の運用リスク回避志向が強まり、「低リスク」の円には買いが増えた。1ドル=120円台前半や120円ちょうど近辺、119円80~90銭近辺では損失覚悟の円買い・ドル売り注文が入り、円を押し上げた。
1ドル=119円台半ばにかけては日本の個人投資家などからの円売り・ドル買い注文が厚く、円の上昇にはいったん歯止めがかかった。10時前の中値決済はドルが不足したもようで、国内輸入企業の円売り・ドル買いが出て一時120円46銭近辺と、前営業日比で下げに転じる場面もあった。9~12時の円の値幅は81銭程度だった。
円はユーロに対しては大幅に続伸している。12時時点は前営業日17時時点に比べ1円46銭円高・ユーロ安の1ユーロ=130円20~23銭だった。11時すぎに130円04銭近辺と15年12月3日以来の高値を付けた。リスク回避の円買いが対ユーロでも入った。
ユーロはドルに対して続落した。12時時点は同0.0063ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0871~74ドルだった。一時1.0827ドル近辺と昨年12月18日以来のユーロ安・ドル高になった。持ち高整理などのユーロ売りが膨らんだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕