テレビドラマ「遠山の金さん捕物帳」の初代金さん役で知られる俳優の中村梅之助(なかむら・うめのすけ、本名=三井鉄男=みつい・てつお)さんが18日午前7時25分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。85歳だった。代表を務める前進座による劇団葬は3月3日午前11時から東京・青山葬儀所。喪主は長男で俳優の中村梅雀さん。
前進座の創立者の一人である中村翫右衛門さんの長男として生まれた。1938年、8歳で初舞台。翌年、四代目中村梅之助を名乗り、45年に前進座に入った。
70年、テレビドラマ「遠山の金さん捕物帳」の主役に抜てきされ、全国的な人気を博した。テレビドラマ「伝七捕物帳」やNHK大河ドラマ「花神」などでも主演した。前進座代表を務め、代表作に「俊寛」など。93年度、前進座として文化庁芸術祭賞を受賞した。