■トヨタ・アストラ・モーター（インドネシアの自動車大手） 2015年の販売台数は前年比18％減の32万6000台だった。ミニバンの新モデルなどが好調なことから、福井弘之社長は22日、今年は販売増が期待できると述べた。

福井社長は、２カ月前に新モデルを発売したミニバン「キジャン・イノーバ」の売れ行きが好調で、販売目標とした月間4000台を大きく超える１万5000台を受注していると語った。22日発売の駆動系を改良したＳＵＶ（多目的スポーツ車）「フォーチュナー」の新モデルも反応は良いという。

具体的な目標数字は示さなかったが、同社のヘンリー・タノト副社長は、市場シェアを35％前後に増やしたいと述べた。

インドネシア国内の自動車販売台数は昨年、全体では101万台で前年比16％減った。2009年以降業界全体で好調な販売が続いていたが、昨年は減少に転じた。

新型フォーチュナーは部品の現地調達率を60％から75％に引き上げ、ルピア安による価格への悪影響がその分減ることになる。また、同社はインドネシアで生産するキジャン・イノーバとフォーチュナーの約半数を輸出している。（ジャカルタ＝エルウィダ・マウリア）