【リオデジャネイロ=共同】「小頭症」の原因と指摘されている感染症ジカ熱が拡大しているブラジルのリオデジャネイロのカーニバル施設で26日、ウイルスを媒介する蚊の駆除作業が行われた。
リオ市当局はカーニバルが始まる2月5日からの10日間に102万6千人の観光客がリオを訪れると見込む。真夏のため蚊による感染拡大が懸念され、市当局は期間中、駆除作業の回数を増やして拡大阻止に全力を挙げる。
作業したのはカーニバルのパレードが行われる専用施設「サンボドロモ」。市当局や地元メディアによると、防護服を着て防毒マスクを着けた係員25人が周辺を含め殺虫剤を噴霧した。8月のリオ五輪ではマラソンのスタートとゴール地点になるほか、アーチェリーの会場にもなる。
ジカ熱は蚊が媒介するジカウイルスによって起きる。予防薬や特効薬はない。ブラジルでは小頭症が急増し、保健省によると昨年10月からことし1月中旬までに約3900件の報告があった。同省は妊婦のジカ熱感染と関連があるとみている。