【ワシントン=川合智之】11月の米大統領選の民主党本命候補ヒラリー・クリントン前国務長官(68)が在任中に私用メールを公務に利用していた問題で、米国務省は29日、22通のメールが「最高機密」扱いに格上げされ、公表できないと発表した。メールをやり取りした時点では機密扱いではなかったという。
国務省のカービー報道官は29日の記者会見で「情報機関の要請を受けて(最高機密に)格上げされた」と説明した。大統領候補指名争いの初戦となるアイオワ州党員集会を2月1日に控え、クリントン氏には打撃となりそうだ。クリントン陣営は同日の声明で、格上げは過剰反応だと批判し、非公開措置に反対する意向を表明した。