【バルセロナ=杉本貴司】スペイン・バルセロナで22日に開幕する世界最大のモバイル見本市を前に、中国の華為技術(ファーウェイ)や韓国サムスン電子など中韓の携帯機器大手が21日、現地で一斉に新製品を発表した。モバイル機器の成長が鈍化する中、最大の競争相手である米アップルへの対抗意識をにじませた新製品が目立っている。
サムスンは新型スマホ「ギャラクシーS7」を発表=ロイター
華為はキーボードを取り外すことができるパソコン型のタブレット「メートブック」を発表した。12インチディスプレー搭載し、最大10時間駆動する。発表会で登壇した華為幹部は、アップルなど先行する企業の製品と比べて様々な面で使い勝手が良いと強調した。
サムスンは新型スマホ「ギャラクシーS7」を発表した。CPU(中央演算処理装置)の性能を従来より30%強高めて高精細な動画でもストレスなく楽しめる。5.5インチディスプレー搭載の上位機種では頻繁に使うアプリだけまとめて見られる画面にするなど、使いやすさにもこだわったという。まず米国などで3月に発売する。
韓国LG電子が発表した新型スマホ「G5」は電池を取り外すことができ、電池を丸ごと交換したり他の機器を取り付けたりできる。中国の中興通訊(ZTE)もプロジェクター機能を搭載した新型タブレットを発表した。