広島市のボランティア団体「平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)」は22日までに「英会話しながら広島ガイド」を発行した。原爆ドームや厳島神社などの観光スポットを会話形式で紹介。代表の小倉桂子さんは「2020年の東京五輪に向けて、誰でもガイドになれるような本をつくりたかった」と話している。
原爆資料館などの施設だけでなく、お好み焼きやカキといった名物も紹介。原爆ドームについては「あの日の惨状を物語る貴重な証人ですね」「悲惨な思い出につながるので取り壊すべきだという意見もあった。しかし、悲惨さを忘れないためにと、永久保存を決めた」と案内している。
A5判76ページで、左ページに日本語、右ページに英語を対応させ、発音練習用のCD付き。864円。広島市内などの書店で扱うほか、HIPのホームページでも注文できる。問い合わせはHIPの販売担当(電)090・6835・8391。〔共同〕