中国国家衛生健康委員会のサイトによると、中国国務院新型コロナウイルス感染症共同対策メカニズム総合グループがこのほど発表した「肉類加工企業新型コロナウイルス感染防止対策ガイド」(以下、「ガイド」)は、食肉生産国からの管理・抑制をしっかり行うことを明確に規定し、「PCR検査陰性証明」を備えた輸入食肉製品のみ工場で加工に入ることができるとしている。中国新聞網が報じた。
資料画像:豚肉を選ぶ女性(撮影・張雲)。
最近、ドイツや英国などの欧米諸国の食肉加工企業で相次いで新型コロナウイルスのクラスター感染が発生している。そうした企業の屠殺や解体、貯蔵、パッケージングなどを行う多くの工場は従業員が密集し、低温で閉め切られた環境のため、クラスター感染が生じるリスクが比較的高い。
ガイドは、食肉加工企業は、食肉の生産地の「トレーサビリティ」、「自社調査」、「検査」、「貯蔵」の段階のチェックを確実に行い、完全なトレーサビリティメカニズムを構築しなければならず、動物の検疫規定や食品安全基準をクリアしていない食肉の加工を固く禁じるとしている。また、食品事業者は必要な書類の確認、取引記録、仕入れ検査記録を作成しなければならないほか、「PCR検陰性証明」を備えた輸入食肉製品のみ工場で加工に入ることができる。その他、食肉製品置き場、輸送機、貨物のパッケージ、その他の関連用品・用具を清潔に保ち、消毒をしっかり行わなければならない。
ガイドは、企業に対して、感染者が確認された場合、感染拡大防止策を講じ、関連部門と協力して疫学調査、濃厚接触者の管理、関係する場所の消毒などを行い、さらに、感染した従業員が作業をしていた場所、加工した食肉の検体を採取し、PCR検査を実施しなければならないと求めている。そして、感染状況の程度に基づいて、作業場を一時的に閉鎖し、ウイルスが封じ込められた後、生産を再開するようにとしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年7月27日