富士市産業支援センター「f―Biz」(富士市)は22日、来場相談件数が2万件を超えたと発表した。2008年8月の開設から7年半での達成となる。中小企業の販路拡大や新製品開発を中心に、経営相談にとどまらない具体的な売り上げ増加策を共に考える手法が、国の中小向け施策「よろず支援拠点」の設計の参考になるなど注目を集めていた。
同日、小長井義正富士市長や、小出宗昭f―Bizセンター長らが出席して記念式典を開いた。初年度の相談は1000件ほどだったが、15年の来場相談は4105件に達した。目的別では販路開拓や新製品開発が66%、新規の創業が19%を占め、近年は女性の相談が半数を超えていた。小出氏は静岡銀行出身で、静岡市の創業支援施設「SOHOしずおか」の設立などを手がけた。