横浜市は28日、公募していたみなとみらい(MM)21地区の開発事業者として京浜急行電鉄など3事業者を決めたと正式発表した。京急は東京都港区から本社を移すほか清水建設が賃貸オフィスビルを建設。横浜アンパンマンこどもミュージアムは地区内移転する。
京急は56―1街区に地上15階、地下2階(敷地面積3600平方メートル、延べ床面積2万3000平方メートル)の本社ビルを新設する。京急本体ほかグループ企業約10社が集積。ミュージアム機能を持たせるほか、イベントホールなども併設し、地域のにぎわい創出も狙う。
公募時の土地価格は約30億6000万円。17年に着工し、19年3月の完成を目指す。
清水建設は54街区に18階建ての賃貸オフィスビル(延べ床面積10万1000平方メートル)を建設する。価格は同108億7000万円で、完成は20年2月の予定。
横浜アンパンマンこどもミュージアム運営会社など2社は、地区内のミュージアムを61街区の一部に移転させる計画。敷地面積は5600平方メートルで、30年間の定期借地契約を結ぶ。19年4月に開業予定。
林文子市長は同日、「ビジネスパーソンや観光客の来街が見込まれ、MM21地区はもちろんのこと、都心臨海部全体に波及する大きな効果を生み出すと確信している」とコメントした。