倒壊した家屋から救助された女児を搬送する救急隊員=15日午前3時41分、熊本県益城町、女屋泰之撮影
震度7を観測した熊本県益城町の安永地区では、地震による家屋の倒壊が相次いだ。14日夜の地震発生直後から、家の下敷きになった人たちの救出活動が各所で続けられた。
熊本で震度7 最新情報はこちら
特集:熊本地震
そのうち1カ所では、木造平屋建ての民家が半壊。家に住んでいた高齢の男女が閉じ込められ、約20人の消防隊員らが救助活動にあたった。男性は15日午前1時半ごろ、女性は同日午前3時半ごろ、無事救出され、病院に搬送された。
近くの木造2階建ての民家でも1階部分がつぶれた。寝室で母親と寝ていた0歳の女児が閉じ込められ、消防隊員や自衛隊員が屋根に穴を開けて中に入った。余震が続いて作業が難航したが、午前3時45分ごろ、無事が確認された。
現場で消防隊員が生後8カ月の女児を抱きかかえて救出した瞬間は歓声が上がり、拍手が聞こえた。消防によると、女児ははりなどの隙間でできた空間におり、目立った外傷はなかったという。(籏智広太、女屋泰之)