町総合体育館に避難した人たち=15日午後7時16分、熊本県益城町、西畑志朗撮影
益城町総合運動公園の避難所には、SNSでの呼びかけに応じて、紙おむつなどが続々と届けられた。
熊本で震度7 これまでの経過を時系列で
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「赤ちゃん用のミルクと紙オムツがありません」「役場では対応がとても間に合わない状況です」。15日朝、避難中という女性が、そんなメッセージをフェイスブック(FB)に投稿。すると、FB上だけでも7千件以上共有されて広がり、避難所にはメッセージを見たという人からの問い合わせが相次いだ。
福岡市から熊本市の実家の片付けを手伝いに来ていた野口翔二郎さん(28)は昼過ぎ、紙おむつなどを抱えてやってきた。「友人が(メッセージを)シェアしていて見つけた。何とかしたいと思って」。高齢者用の紙おむつをもらった避難者の女性(67)は「トイレが遠くて、糖尿病の母を連れて行くのが大変だったので、本当に助かった」と繰り返した。避難所によると、夕方には熊本県からの物資が大量に届いたこともあり「数日は十分な物資」が集まったという。(中村真理)