松山英樹(右)は香妻琴乃と急きょ、チャリティーサイン会を開いた=神奈川県藤沢市
米男子ゴルフの松山英樹は17日、神奈川県内で熊本地震のチャリティーサイン会を開いた。
特集:熊本地震
「昨日(16日)の朝、『何かしなきゃ』と思い行動に移した。正直、ここまで来てくれるとは思っていなかった」。熊本で地震にあった女子の香妻琴乃とともに、急きょ集まった約千人に驚きながら、3時間ほどかけサインを行った。
マスターズ・トーナメントで優勝争いをした後、約4カ月ぶりに一時、帰国し、「多くの方々に支えられてゴルフしていると思った。義援金をしっかりと、待っている方に持っていけるようにしたい」。東北福祉大の時には東日本大震災でボランティアの経験もあり、「ものが本当に欲しいところに届いているかどうか疑問だった。本当に困っている方に持っていけるようにしたい」と話した。
一方、三重県桑名市であった男子プロゴルフの東建ホームメイトカップの会場でも、日本ゴルフツアー機構の青木功会長がチャリティーサイン会に参加した。青木会長は「長い目で応援していかないといけない。いつも応援してもらっている恩返し」と話した。
日本ゴルフツアー機構とジャパンゴルフツアー選手会は、当面の大会での獲得賞金の1割を寄付するよう、選手に呼びかけている。今大会は賞金総額1億3千万円で、今季の賞金総額は34億9千万円。(森田博志、渡辺芳枝)