倒壊した住宅の中からアルバムや衣料品などを運び出す住人たち=17日午前11時11分、熊本県益城町、森井英二郎撮影
警察庁は17日夕、16日未明の地震で震度6強を観測した熊本県南阿蘇村で、安否が確認できない人が10人前後いると明らかにした。安否確認を進めるとともに、倒壊した民家や宿泊施設では機動隊員が捜索を続ける。
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警察庁は17日午前、南阿蘇村両併と一関の両地区でそれぞれ1人の安否が確認できないとしていたが、その後無事を確認した。立野地区や長野地区では倒壊した家屋の中に取り残されている可能性が否定できないとして捜索。夜間の活動は危険が伴うため、17日は日没後は活動をいったんやめ、18日に再開する。
一方、熊本市内を中心に空き巣や事務所荒らしの被害が起きている。警察庁によると、17日正午までに約20件の110番通報があった。被害が大きかった益城町と南阿蘇村ではそうした届け出はないという。