熊本地震の募金活動をする全日本柔道連盟の山下泰裕副会長(中央)やリオ五輪柔道日本代表の選手たち=竹花徹朗撮影
熊本県出身のロサンゼルス五輪柔道金メダリスト、山下泰裕・全日本柔道連盟副会長が17日、全日本女子選手権が開催された横浜文化体育館で、相次ぐ地震に苦しむ被災地への募金に協力を呼びかけた。東海大副学長を務める山下氏は「非常に心が痛い。うちの学生も亡くなっている。被災された方々が一日も早く安心して休めるよう、天に祈るような気持ちです」と涙を浮かべて語った。
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試合前などに、山下氏や宮崎県出身で日本代表男子の井上康生監督、リオデジャネイロ五輪代表に決定している近藤亜美、中村美里(ともに三井住友海上)らが募金箱を持って来場者に声をかけた。井上監督は小さい頃に熊本でよく試合をしていたといい、「やれることは限られているが、一生懸命与えられたことをやっていきたい」と話した。この日で約68万円の寄付が集まった。
プロ野球も各地で募金活動を実施。16日の試合を中止したソフトバンクと楽天の選手や、阪神・岩貞、ヤクルト・松岡ら熊本県出身の選手らも協力を呼びかけ、日本ハムや中日も義援金の送付を発表した。
プロゴルフでは松山英樹と香妻琴乃が急きょ、神奈川県内でチャリティーサイン会を開き、約千人に3時間かけてサインを行った。
日本ゴルフツアー機構の青木功会長も三重県でのチャリティーサイン会に参加した。