倒壊した洋食屋の前を通って出勤する女性=17日午後9時57分、熊本市中央区、細川卓撮影
週明けの18日朝、ふだんは大勢の人が行き交う熊本市の中心部や商店街は閑散としていた。
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熊本市東区の健軍商店街。総菜店「ピアクレスキッチンぐんぐん市場」では、責任者の織方佐江さん(65)が不安そうな表情で店の中を片付けていた。いつ店を再開できるかわからない。「近くの大型店が壊れて、アーケードも壊れそうなので、営業するのは怖い」
市中心部の下通アーケードにはガラスの破片やがれきが残ったまま。店はほとんど開いていない。
一方、オープンした店には物資を求める市民らが集まった。地震後も連日、時間を短縮して店を開けてきた食品スーパー「みやはら」下通店には、レトルト食品やカセットコンロに使うガスボンベなどが並ぶ。店長の竹原好郎さん(38)は「食べることは生活の基本。元気をつけてほしい」。青果店を営む木村友穂さん(40)は午前4時から仕入れた野菜を忙しく棚に並べていた。「今日は揺れが来ない限り開きます。いつも通り、やれることを頑張ります」と語った。
熊本市の市街地を走る市電は18日始発から運行を再開する予定だったが、全線で運転を見合わせている。市交通局によると、17日の試験運行でレールに異常が見つかったという。担当者は「修理が終わるメドは立っていないが、一日も早い復旧を急いでいる」としている。