第120回ボストン・マラソン大会が18日、米ボストンで行われ、男女ともエチオピア勢が制した。気温が16度前後まで上がり、優勝タイムは男子のレミ・ハイレが2時間12分45秒、女子のアツェデ・バイサは2時間29分19秒にとどまった。50年前の優勝者として招待された75歳の君原健二さんは4時間53分14秒で完走した。車いすの部は女子の土田和歌子(八千代工業)が3位。同男子は副島正純(ソシオSOEJIMA)の6位が最高だった。
75歳・君原さん「私も年を取ったな」 4時間台で完走
■男子に新星、21歳ハイレ
男子はエチオピアの新星といえる21歳のハイレが、残り1キロ付近で抜け出した。昨年覇者で同国のレリサ・デシサを引き離してゴールに駆け込むと、感激で言葉が出てこなかった。「実績のあるデシサが後ろにいることが、ゴールするまで信じられなかった」。デシサをマークし、終盤まで体力を温存したという。
ハイレは、ボストンを含む世界のメジャー大会グループ「ワールド・マラソン・メジャーズ」では初優勝。今年1月にはドバイで2時間4分33秒の自己新を出して2位に入っており、一気に世界のトップクラスに浮上してきた。
■土田「まだ自分に可能性」
車いすの部女子3位の土田 代表に内定しているリオパラリンピックを見据えたレース。「最近はレベルが上がっていて、楽しい。リオで勝つには平均スピードを上げること。まだ自分に可能性を感じている」