ラブジョイ彗星=2015年1月19日、すさみ町、津村光則さん撮影
星を見る楽しさを35年にわたって伝えてきた和歌山市立こども科学館のプラネタリウム解説者が、今春引退した。事務長を務めてきた津村光則さん(60)。「見て感動し、不思議に思ってもらうのが仕事でした」。天空への思いは尽きず、今後も星好き仲間を増やす活動を計画している。
1981年に開館したこども科学館には、約6千個の星を映すプラネタリウムがある。津村さんは開館時からその解説者を務めてきた。当初は自動解説だったプラネタリウムの番組を自らのアナウンスに変えたり、手製のプリントを配ったりして、工夫してきた。「より満足してもらえるように、当日の天体の見え方やお客さんの年齢層に内容を合わせた」という。
津村さんが天体観望を始めたのは中学生のころ。月やプレアデス星団(すばる)の輝きに魅せられた。