第29回三島由紀夫賞・山本周五郎賞の候補作が21日、発表された。三島賞には元東京大総長の蓮實重彦さん(79)と名古屋外国語大学長の亀山郁夫さん(67)が候補に入り、「総長学長対決」の様相。山本賞ではモデルの押切もえさん(36)の連作短編集が候補入りした。
選考会は5月16日、東京都内で開かれる。両賞の候補作は次の通り。(敬称略)
【三島賞】いしいしんじ「悪声」(文芸春秋)▽山下澄人「鳥の会議」(河出書房新社)▽三輪太郎「憂国者たち」(講談社)▽亀山郁夫「新カラマーゾフの兄弟」(上下、河出書房新社)▽蓮實重彦「伯爵夫人」(新潮4月号)
【山本賞】湊かなえ「ユートピア」(集英社)▽中田永一「私は存在が空気」(祥伝社)▽宮内悠介「アメリカ最後の実験」(新潮社)▽相場英雄「ガラパゴス」(上下、小学館)▽押切もえ「永遠とは違う一日」(新潮社)