脱線からの復旧作業が進む九州新幹線=19日午後0時13分、熊本市西区、朝日新聞社ヘリから、森下東樹撮影
熊本県などでの一連の地震の影響で新水俣(熊本県水俣市)―鹿児島中央(鹿児島市)間の部分運行となっている九州新幹線は、早ければ23日にも博多(福岡市)―熊本間の運行が再開される見通しになった。JR九州が21日、明らかにした。
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JR九州によると、新玉名(熊本県玉名市)―熊本間の損傷箇所の応急復旧作業が22日中に終わる可能性がある。作業が終われば試験運転を行い、問題がなければ23日にも博多―熊本間の運行を再開する見通しだ。JR九州は明確な見通しは立っていないと留保する一方、23日の再開について「可能性は否定しない」としている。石井啓一国土交通相も21日、「試験走行がうまくいけば、可能性がある」と話した。
ただ、熊本―新水俣間は熊本駅の南側で脱線した回送列車(6両編成)の撤去などの復旧作業に時間がかかる見込みで、全線開通のめどは立っていない。
JRの在来線では鹿児島線の熊本―八代間で21日午後1時、運転が再開され、博多―鹿児島中央間の行き来ができるようになった。