ホンダは21日、熊本の地震で操業を止めている熊本製作所(熊本県大津町)について、大型連休前の復旧を断念した。設備に損傷があり、余震が続いて十分な復旧作業ができていないためだ。生産は5月8日まで休み、それ以降の対応は改めて検討する。
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熊本製作所は二輪車をつくる国内唯一の拠点で、14日夜から操業できていない。1日の生産台数はおよそ750台で、4月中に7500台程度が影響をうける計算になる。
三重県四日市市の子会社工場でつくる軽自動車「バモス」と商用車「アクティ」の生産も、22日から止める。一部部品が熊本製作所でつくられており、在庫がなくなったためだ。
また、2016年3月期決算の開示を、当初予定の4月28日から5月13日に延期する。二輪車の販売への影響などを、業績見通しに織り込む作業に時間がかかるためとみられる。