熊本地震の現地対策本部長だった松本文明・内閣府副大臣が、熊本と政府を結んだ16日のテレビ会議で自分たちへの食事の差し入れを要請していた問題で、松本氏は22日の衆院特別委員会で「間違った指示と思っていない」と述べた。民進党の黒岩宇洋氏への答弁。
一連の行為には与野党から批判が出ており、松本氏は21日の衆院総務委で「大変申し訳ないという思いだ」と陳謝していたが、これを翻した形だ。
黒岩氏は「わざわざテレビ会議でお願いするのは、被災民の苦しい状況からすれば違和感がある」と指摘。松本氏は「(現地スタッフは)朝から固形物を入れておらず、明日も続いたらもう動けないと、こういうお願いを最後の数秒でしただけ」と釈明した。
松本氏は既に現地対策本部長を交代したが、菅義偉官房長官は理由について、「(松本氏の)体力的なもの」と説明している。