スノーボード選手の大麻使用について、記者会見する全日本スキー連盟の古川年正専務理事(左)=27日午後、東京都渋谷区、池永牧子撮影
スポーツ庁の鈴木大地長官は27日、全日本スキー連盟からの報告を受け、「いくらでも我々に対して『実はこんなことがあります』と話をするチャンスがあったのではないか」と対応の遅れを批判した。
大麻疑惑のスノボ2選手、スキー連盟が無期限の登録停止
バドミントンの日本代表選手らによる違法な裏カジノでの賭博問題を受け、15日にスポーツ庁が各競技団体の代表者を集め、注意喚起したばかり。スキー連盟の代表者も出席していた。だが、これまで報告はなかった。
また今回の問題の背景について長官は「スノーボードは中体連や高体連にも加盟しておらず、教育に軸を置いている指導者がいない。勝利や競技の普及だけを考えている方が大勢なのも要因の一つでは」と指摘した。スポーツのビジネス化が加速する中でも、「教育的な配慮をしながら指導を考えていかなければならない」と話した。