黄色いハンカチを送った菅野啓佑さん
熊本県などでの一連の地震で災害ボランティアの拠点となっている熊本市中央区の花畑広場に27日朝、東北から届いた7枚の黄色いハンカチが掲げられた。
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送ったのは岩手県陸前高田市の仮設住宅に住む菅野(かんの)啓佑さん(74)。2011年の東日本大震災の津波で姉を亡くし、自宅を失った。自宅跡地に、捜索隊の目印になるようにと、山田洋次監督の映画「幸福の黄色いハンカチ」をヒントに黄色いハンカチを掲げた。
13年、仮設住宅の設営の手伝いに熊本からボランティアが訪れた。菅野さんは高さ約15メートルの津波が襲ったことや、どう逃げるべきかを伝えた。息をのんで聞いていたボランティアの一人が帰り際、黄色いハンカチに「くまモン」の絵と「熊本から来ました。くまモンも応援しています」と書いた。ユーモアたっぷりのキャラクター。菅野さんの気持ちも和らいだ。