奈良県警高田署の警官が女性警官の体を触ったとされる問題で、県警は27日、この警部補(46)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。また、別の警部補(39)がタイツ姿でひわいな行為をしたとして戒告処分にした。
県警監察課によると、警部補(46)は2月4日、橿原市内の飲食店で、写真撮影をしようとした際に部下だった女性警官の胸を背後から触った。さらに昨年2月5日、同じ女性警官の太ももを触った。昨年は本部と同署などの警官約20人が集まった懇親会で、今年は同署員二十数人が参加した送別会だった。
女性警官が今年2月に別の上司に相談してわかった。強制わいせつ罪にあたる疑いがあるとして県警は捜査したが、女性警官から被害届が出なかったため立件を見送ったとしている。
また、警部補(39)は今年2月4日の同じ送別会の席で、この女性警官の前でタイツ姿になってひわいな行為をした。
県警は監督責任があったとして、警部補2人の当時の上司だった警部(39)を本部長注意の処分にした。この警部は送別会に参加していたが、2人の行為を知らなかったと県警は説明している。
太田哲示・警務部参事官兼首席監察官は「警察職員としてあるまじき行為。職員への指導を徹底し、信頼回復に努めたい」というコメントを出した。