昨年から続く角界の一連の騒動の中心にいた貴乃花親方(元横綱)が28日、大阪市内で開かれた臨時の年寄総会で、親方衆に対して自身の言動について謝罪した。昨年11月に判明した元横綱日馬富士による傷害事件の対応や無許可でのテレビ出演など、親方衆には不信感が渦巻く。貴乃花親方は年寄総会後に記者会見に臨み、「私の行動で協会の皆さんに多大な迷惑をかけたことをおわびしました」と述べた。
貴乃花親方は会見に先立って一礼し、質問には両手でマイクを握って答えた。春場所前に内閣府に提出した告発状をこの日までに取り下げたことを明かした上で、心境の変化の理由については「やはり貴公俊(たかよしとし)のこと(暴行問題)がございまして、監督責任が私にある。まず私の行動から襟を正していかなければという思いです」と語った。
他の親方からは契約解除すべきだという厳しい意見も出ていた。貴乃花親方は「これからの私の行動にかかってくる。協会の一員として、ゼロからのスタートでやっていく」と話した。ファンに対しては「一連のこれまでの私の行動でご心配とご迷惑をおかけしたことをおわびします。職責を全うするために精進します」と話した。
会見後、再び報道陣に一礼した。処分は29日の理事会で検討される。