熊本地震後にネット上で起きた「不謹慎狩り」とは…
励ましも笑顔も「不謹慎」。熊本県などの一連の地震後、著名人がネット上で発信するコメントや画像をことごとく批判する「不謹慎狩り」という現象が起きた。なぜなのか。
「踊らされすぎ」 カンニング竹山さんが見た不謹慎狩り
「これで発信やめます。これ以上の辛(つら)さは今はごめんなさい」
熊本県在住で自宅が壊れたタレント井上晴美さん(41)は18日、ブログにこうつづった。地震発生後、ブログでテント避難生活の様子や被災地の情報を発信していたが、ネット上には「不幸自慢にしか見えない」「芸能人だからって特別扱いされると思うな」といった書き込みが相次いだ。井上さんは「ただ私が感じてること書いてることが、なぜそんな風になるのかよくわかりません。残念です」。
地震発生直後の14日夜には、人気女優がSNSにアップした「笑顔」の画像に、「え? 不謹慎すぎ」「タイミングが悪い」といった批判が集中。投稿は地震とは関係のない内容だったが、削除された。
さらに数日後、自撮り画像とともに「頑張ろう。支え合おう」というハートマーク付きのコメントをツイートした女性モデルに対して、「自分に酔っているだけ」「災害をアピールに使うな」などの書き込みが寄せられ、ツイートが削除された。
■怒りの原因は何なのか