朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)が襲撃され、記者2人が殺傷された事件から、5月3日で29年になる。朝日新聞社は当日、殺害された小尻知博記者(当時29)を追悼する記帳・拝礼所を阪神支局1階に設ける。3階の襲撃事件資料室では、言論をめぐる様々な出来事の記事や写真をパネルで紹介する「『みる・きく・はなす』はいま」展を開く。
事件解決を願い続けてきた小尻記者の母、みよ子さんは昨年7月、84歳で亡くなった。父の信克さんも5年前に83歳で死去。「どうか事件のことを忘れないで」というのが最後の願いだった。遺族は今年も3日に広島県呉市川尻町の実家に集い、身内で法要を営む。
阪神支局の記帳・拝礼所は午前9時~午後7時。「『みる・きく・はなす』はいま」展は午前10時~午後5時。支局は西宮市与古道町1の1(阪神西宮駅・市役所口を出てすぐ)。