米国訪問への出発を前に記者団の質問に答える加藤勝信・拉致問題担当相(中央)=千葉県成田市の成田空港、北野隆一撮影
拉致問題など北朝鮮の人権問題をめぐり米国で開かれるシンポジウムに出席するため、加藤勝信・拉致問題担当相と拉致被害者家族らが1日、民間機で成田空港を出発した。加藤氏は出発前、記者団に「北朝鮮の人権状況に対する国際社会の理解を深め、一日も早い拉致被害者の帰国に向けた環境を作りたい」と述べた。
拉致被害者横田めぐみさんの弟で拉致被害者家族会事務局長の横田拓也さん(47)も「拉致は国際的に人道的な罪だと訴えたい」と強調。田口八重子さんの長男飯塚耕一郎さん(39)は「(日朝交渉が)膠着(こうちゃく)状態だからこそ、逆に解決を強く求めたい」と訴えた。
一行は2日にワシントン、4日にニューヨークの国連本部で日本政府などが開く北朝鮮人権問題のイベントに出席。拉致被害者ら日本人の救出を国際社会に訴える予定。(編集委員・北野隆一)