愛知県警は1日、4月の交通事故の死者数が過去最少の6人だったと発表した。交通事故死者数が13年連続全国最多の愛知県で、月別の死者数が1桁を記録するのは、1952年の統計開始後初めて。県警は、主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)に向けた警戒強化が背景にあるとみている。
県警交通総務課の暫定値によると、昨年同月比で8人少なく、月別では過去最少だった今年2月の10人を下回った。4月は人身事故の発生件数も減少し、昨年同月比319件減の3291件だった。ただ、死者数6人のうち、65歳以上の高齢者が3人を占めた。
同課は、伊勢志摩サミットに向け、「警戒する警察官を見かける機会が増えたことで、交通安全への意識が高まったのではないか」とみている。
一方、ゴールデンウィーク(GW)中は交通事故が増加する傾向にあり、同課は「疲れも出てくる連休後半。ドライバーも歩行者も事故には十分注意してほしい」と呼びかけている。