連休中の4月30日から1日、北アルプスで登山者らの事故や遭難が相次いだ。
長野・富山県境の蓮華岳では1日午前9時ごろ、バックカントリースキー中に転倒、滑落した東京都八王子市の都職員山室徳一さん(55)を、捜索中の長野県警山岳遭難救助隊員が見つけた。山室さんは心肺停止状態で死亡が確認された。
岐阜県の穂高岳山荘近くの岩場では4月30日午前11時20分ごろ、登山中の川崎市の近藤巌さん(43)が約100メートル下に滑落。岐阜県警高山署によると、近藤さんは意識不明の重体。
同日午後2時ごろには富山県の富士ノ折立から真砂岳への登山道にいた同県砺波市の会社員島靖博さん(62)から「視界が悪く動けない。ほかにもう1人いる」と、山小屋を通じ県警に通報があった。
1日午後1時40分ごろには同県の剱岳早月尾根で下山途中の兵庫県猪名川町の会社員井谷竜治さん(48)が斜面を滑落したと、同行の男性から110番通報があった。富山県警は天候の回復を待って2日朝以降ヘリで救助に向かうという。