拠点避難所となっている体育館に移り、バスから荷物を下ろす避難者たち=8日午前10時3分、熊本市中央区、関田航撮影
熊本県を中心にした一連の地震で、大型連休明けの本格的な学校再開などを控え、同県の一部自治体が8日、避難所の集約を本格化させた。熊本市は21カ所の「拠点避難所」を設けて避難者の移動を進め、約3分の1の58カ所を閉鎖。朝日新聞の取材では、宇城市と八代市も避難所の集約を進めている。
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熊本地震 災害時の生活情報
熊本県によると、県内に最大855カ所あった避難所が8日午後1時半には342カ所に。避難者数、避難所数ともにピークだった本震翌日の4月17日朝には18万3882人が避難していたが、8日午後には1万3883人だった。
熊本市では7日に161カ所で約5千人が避難していたが、8日には拠点避難所への集約で58カ所を閉鎖。避難者がバスなどで移動した。一部避難所は学校施設にあり、授業再開の支障になることも背景にある。市は拠点避難所に看護師を24時間態勢で配置したり、間仕切りを設けたりして、生活環境の改善も図る。