タカタ製エアバッグの品質問題で、国土交通省は10日、国内で販売された車両について追加リコール(回収・無償修理)の検討を自動車メーカー各社に指示したと発表した。米国当局がリコール対象車両の範囲拡大を発表したことを受けた対応で、国内の追加分は数百万台となる見通し。
国交省は9日付のメーカーへの指示で、追加のリコールをするかどうか20日までに報告するよう求めた。米国では4日に米高速道路交通安全局(NHTSA)が、エアバッグを膨らませる薬品に乾燥剤が使われていない3500万~4千万個のエアバッグ部品について、追加リコールに踏み切ることを発表していた。
これまで国内では、15メーカーの約1260万台がリコール対象となり、3月末時点の改修率は54%。石井啓一国交相は「安全上極めて重要な問題なので、国交省として対応に万全を期して参りたい」と述べた。