対戦前日、桜島を背景に握手を交わす羽生善治名人(右)と佐藤天彦八段=11日午後、鹿児島市新照院町、堀英治撮影
羽生善治名人(45)に佐藤天彦八段(28)が挑戦する第74期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第3局が12、13日、鹿児島市の城山観光ホテルで指される。ここまで1勝1敗のタイ。タイトル獲得に向けて先行するのはどちらか。
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鹿児島での名人戦開催は初。隣県で起きた熊本地震を受け、11日の同ホテルでの前夜祭は「熊本地震・復旧復興祈念 対局者とのつどい」と名称を変え、参加者約180人全員で黙禱(もくとう)をして始まった。羽生名人は「将棋が指せるのは信じられないくらいありがたいことだと感じている。熱戦になるように頑張りたい」、佐藤八段も「明日からの対局に全力を尽くすことが僕にできる一番のこと。楽しんでいただける将棋を指したい」と健闘を誓った。
持ち時間は各9時間。立会人は深浦康市九段。(村瀬信也)
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対局の模様は朝日新聞デジタル(http://www.asahi.com/)で随時お伝えします。棋譜は有料の名人戦棋譜速報(
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現地での大盤解説会は12日が午後1時30分から6時30分まで、13日が午後1時30分から終局まで。13日は、JR博多駅前の日本棋院九州本部福岡囲碁会館でも午後2時から開かれます。いずれも千円。