(11日、大相撲夏場所4日目)
どすこいタイムズ
新十両の宇良がアクロバティックな下手投げで星を五分に戻した。42キロ重い169キロの天空海(あくあ)が相手。「大柄だけど、アクティブに動いてくるのでこわかった」。強烈な突っ張りをかわしながら懐に入ると、天空海の攻めを体を反らせながらしのいで最後は投げの打ち合いに。宇良が頭をつけずに前転する形で倒れる間に、相手が顔から土俵に落ちた。
目まぐるしい攻防に桟敷は大きく沸いた。「昔から手をついたらすごい怒られた。(最後は)ぎりぎりまであごがつかないようにした」と宇良。「負けが先行したり、(星を)五分にしたりで前進できない。もっと勝ちたいですね」。熱戦を終えても落ち着いた表情だった。