水位が増えた水前寺成趣園(水前寺公園)=13日午後2時5分、熊本市中央区、朝日新聞社ヘリから、上田幸一撮影
熊本地震の「本震」後に水位が減り、池の8割ほどで底が露出していた熊本市中央区の水前寺成趣園(じょうじゅえん)(水前寺公園)の水が戻りつつある。原因は不明だが、16日から営業を再開する予定で、関係者は「大勢の人に来て欲しい」と期待する。
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園を管理する出水神社の岩田徹・宮司代務者(68)によると、池の水が枯れた後、地下水をくみ上げて池に流してきたが、なかなか回復しなかった。今月11日になり、水量が増え、枯れていた場所に水が戻っている様子もみられた。
一部では、あぶくが見え、水が湧いていることを思わせるような場所もあるという。岩田さんは「原因はわからず、雨の影響かもしれないが、水がたまってくれるとありがたい」。園内の土産店の店主(66)は「観光客の流れも取り戻したい」と話した。
同園は地震後、閉園していたが16日から再開、31日までは無料開放する。(小原智恵)