蜷川幸雄さんとの思い出を語る鈴木杏さん(左)と勝地涼さん=東京都港区の青山葬儀所 弔問には蜷川さんとともに演劇をつくってきた若手からベテランまで多くの俳優が訪れ、蜷川さんへのそれぞれの思いを語った。 蜷川さん、最後の10日間は「ありがとう」 通夜始まる ◇ 「海辺のカフカ」などに出演した俳優鈴木杏(あん)さんの話 いろいろな思い出がよみがえってきます。表情や背中の動き、怒った顔やうれしそうな顔も思い出します。蜷川さんだったら、何をおっしゃったかと、ことあるごとに思い出します。「杏ちゃんの動きが悪い」など、たくさん怒られました。世界の物事や生き方、演劇というもの、たくさんのものを見せて、教えて下さいました。その一つ一つがなければ私は演劇をやっていなかったし、役者としていなかったと思います。感謝してもしきれません。照れくさくて面と向かって言えなかったけれど、本当に今でも大好きです。 ◇ 俳優溝端淳平さんの話 昨秋の「ヴェローナの二紳士」では蜷川さんは車いすでしたが、演出家の熱量はさらに増すぐらいで、僕たちみたいな新人に死ぬ気で命を削りながら演出してくださった。一生忘れられない光景です。「とにかく苦しめ。楽な道に何もない」とおっしゃった。あの厳しい演出を受けられなくなると思うと本当に残念です。厳しい言葉の根底には役者を育てようという愛がある方だった。檄(げき)を飛ばしてもらったことを糧に精進したい。 ◇ 俳優の西岡徳馬さんの話 蜷川さんには以前、「徳馬とは戦友だから」と言われた。1974年「ロミオとジュリエット」の時、1対100でこの人はケンカ売っているなという感覚で闘っていた。ぼくも蜷川さんサイドについて体制派と闘った。「ロミオとジュリエット」の開幕30分前に、蜷川さんが楽屋に来てズドンと倒れたことがありました。「こんなんで、おれは人目にさらしていいのか」と言っていた。それで「ああ、この人を信じられる」と思ったんですよ。 「何でそんなに仕事すんの」と聞いた時、「ただのじいさんになりたくない」と言っていました。現役を走り続けて、よくぞここまで闘い、立派でした。芸術家としてはステキな姿勢ですよね。 |
「厳しい言葉の根底に愛」 弔問の俳優ら、蜷川さん偲ぶ
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
習近平総書記「宇宙の平和利用に一層の貢献を」
出張先の石家荘で30日間隔離されていた男性がついに帰途へ
出張先で隔離された社員のため会社が「思いやり相談室」を設立 南京
南水北調中央ルート、浮遊藻類AI識別の研究に進展
ある米国人記者が目撃した「中国の奇跡」が1冊の本に
千年湖南料理全国巡回展が長沙会場で開幕 湖南省
中国2020年の10大科学技術進展ニュース(1)
四川料理にやみつきになった英国女性 20年間で200種類以上のレシピまとめる
二十四節気を親子の絆深める懸け橋に ある中国の母親の試み
月からの「特産品」、基本的用途は4つに
天津でアイスクリームのサンプルから新型コロナウイルス検出
全市民にPCR検査実施!初日の石家荘を取材 河北省
青海省牧畜民の生活改善を支えるライブコマース
京張都市間鉄道開通一周年 活気に満ちた冬季五輪の舞台・崇礼区
「患者さんたちと再会できる日がもうすぐ来ると信じている」
月探査機「嫦娥5号」が持ち帰った月の土壌の試料が開封へ
嫦娥5号が「サンプルリターン」 モジュールは使い捨てカイロで保温
【インタビュー】経験と知識頼りに中国で「探す、見つけ出す」を続ける
同僚励ますイラストで話題の岩崎春香さん「人と人とのつながりの大切さをしみじみ感じ
南京大虐殺から83年 ずっと忘れない
レバノン人留学生が「武漢の新型コロナウイルスとの闘い日記」を出版
安定した暮らしと仕事でより幸せな生活を実現
月探査機「嫦娥5号」が月面着陸に成功、サンプル採取へ
海抜が高く気候は寒冷だが、日々の暮らしはあたたかい放牧地域
焼き芋を売る金髪女性、ある米国人姉妹の「中国の夢」













