■谷垣禎一・自民党幹事長
アメリカの大統領選挙を見ていると、アメリカの世界戦略が大きく変わっていく兆しがあるのかもしれないと思う。アメリカの伝統であるモンロー主義のようなものが、また力を得てきているのかもしれない。同盟国日本としては、この動向を読み誤ってはならない。同時に、日本の周辺もまだまだいろんな問題がある。どうやったらアジア太平洋を平和で安全なところにしていけるのか、同盟国アメリカと調整のために、いろいろな力を使わなければならない時期に来ているのかもしれない。
そういうときには、日本の政治を安定させなければならない。野党第1党が共産党と選挙協力をしながら参院選を戦おうとしているが、もしその戦略が功を奏したら、ある意味で世界戦略の潮目が変わるときの調整役を、日本はしっかり果たしていくことができなくなるのではないかと私は危惧している。なんとしてもこの参院選は、自民党公明党一緒になって勝利をして、政治の安定を作っていかなければならない。(自身の政策グループ「有隣会」の政治資金パーティーで)