ボールに向かって走るレスターの岡崎=AFP時事
イングランド1部レスターの日本代表FW岡崎慎司のシーズンが終わった。日本選手がこれまでなかなか活躍できないイングランドで1年目ながら、リーグ戦36試合(うち先発は28試合)に出場し、5得点。優勝したチームの主力として活躍した。
15日の最終戦チェルシー戦。試合が終わってファンへあいさつに向かう中、岡崎はどこか不機嫌そうだった。「優勝して一瞬はすごくうれしかったけど、今はそういう気持ちはない」と話す。得点を奪えない現状を憂えている。
得点を狙いながらも、味方を助ける動きを絶やさない。岡崎のプレーに、レスターのラニエリ監督は「ストライカーとしてもっと得点を取りたいという気持ちはわかるが、今季と同じようなプレーを来季もすればいい」と言う。ただ岡崎はこの高評価にも「そういう選手と思われるのが一番嫌だ。30歳にしてやっぱり自分はストライカーだと気づいた。ファンは(得点を)期待している」とさらに上を目指す。
来季のレスターは欧州チャンピオンズリーグに出場するため、新たな選手が加わり、先発争いが激しくなりそうだ。「FWは補強ポイントだと思う。1試合、1試合、どの試合でもチャンスをつかんでいく」とすでに来季への覚悟はできている。(ロンドン=河野正樹)