収支報告書に記載された主な正月や盆時期前後の宿泊費など
東京都の舛添要一知事の政治資金問題への対応について、朝日新聞の全国世論調査では8割超が「適切ではない」と回答した。「クリーンなイメージ」に期待していた支援者からは、辞任を求める声があがる。一方、問題となった2013年と14年の宿泊費だけでなく、以前から正月やお盆の時期のホテル代金が、毎年のように政治資金で賄われていた。
舛添都知事の政治資金問題
正月やお盆の時期の宿泊費は、舛添氏が代表の新党改革支部など四つの政治団体の政治資金収支報告書に記載されていた。宿泊前後の舛添氏のツイートやブログには、「家族サービス」などの記載もあった。
例えば11年1月3日、横浜市のホテルに宿泊費約19万5千円を支払った。舛添氏は同日のツイートで「2日は家族サービスで水族館で終日過ごしました。魚やいるかなど海の生き物を見ていると、心が和みます。何のために政治家をやっているのか分からない愚劣な連中と好対照です」とつぶやいていた。
10年8月20日には、山口県下関市の温泉観光ホテルに約7万6千円を支出。同日のブログには同市に滞在していたと投稿。初代首相・伊藤博文が愛したとされる同市のふぐ料理店に触れ、「フグを食べることができるのも伊藤のおかげです」。同じ投稿で、翌日に約130キロ離れた福岡市に本社がある民放の番組に生出演するとも書いていた。
12年8月13日には栃木県日光市の温泉旅館(約8万4千円)、知事就任後の14年8月18日にも東京都港区のホテル(約9万3千円)に宿泊費の支払いがあった。