「17人18脚」でアピールするNGOのメンバーら=25日午後、三重県伊勢市、細川卓撮影
国内外のNGO・NPOのメンバーらが25日、主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の取材拠点、国際メディアセンター(三重県伊勢市)近くのサッカー場で、「17人18脚」を披露。国連が昨年9月に示した17分野の「持続可能な開発目標(SDGs(エスディージーズ))」の実現を訴えた。
「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など、各目標を掲げたTシャツを着た17人が掛け声をかけながら数十メートルの距離をゆっくり進み、ゴールすると歓声をあげた。参加したNPO法人「ウォーターエイドジャパン」(東京都墨田区)の高橋郁(かおる)事務局長(39)は「様々な分野のNGOと一緒にパフォーマンスができ、改めて目標を達成しようという思いが強まった」。
貧困問題に取り組む国際NGO「グローバル・シティゼン」のジュディス・ローランドさんは「17の目標は互いに関連し合っている。17人18脚が成功したように、協調しながら達成を目指すことが大事」と話した。
■書家がパフォーマンス、期待は「存」
主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の国際メディアセンター(三重県伊勢市)近くにあるNGOの発信拠点で25日、書家の徳山尭浩(たかひろ)さん(28)=大阪府=がサミットへの市民の期待を「存」の1文字で表現した。
「各国の首脳が集まる賢島(かしこじま)と私たちがいる場所は離れているが、みんな一緒にいるという思いを込めた」と徳山さん。国内外のNGO・NPOと話し合って決めたという。
書道パフォーマンスは26、27日もあり、サミットの成果に対する評価を漢字で表す。