ゲーム性を持たせたデジタル教材=学研ホールディングス提供
学研ホールディングスは、学習ドリルなどが使えるインターネットの新サービスを7月に始める。小中学生が対象で、学習習慣がつくようにゲーム性を持たせた。手軽なサービスを入り口に会員を増やし、主力の学習塾事業の利用者増につなげていく考えだ。
サービス名は「学研ゼミ」で、家庭のパソコンやタブレット端末からネットにつないで使う。月額会費500円。目玉の「ワンダードリル」は、外部のウェブ制作会社と組んでつくった。ゲーム感覚で学べるよう工夫し、問題を解くと「コイン」がもらえ、サイト内で自分の分身として操作するキャラクターの服などが買える。子どもの興味をつなぎ、学習意欲を高めることを狙った。
10月には、発展型のサービスなども導入する予定だ。解答データを蓄積し、復習が必要な項目を指示する機能などを盛り込む。
通信環境が向上し、家庭向けのデジタル教材サービスは広がっている。個人情報流出問題に揺れたベネッセコーポレーションも、通信講座「進研ゼミ」のネットサービスを復活の原動力に据える。リクルートはスマートフォンなどで動画をみながら学習できる「スタディサプリ」を開発し、ジャストシステムもタブレットで学ぶ「スマイルゼミ」を展開する。(和気真也)