知事の海外出張時の規定額
静岡県の川勝平太知事が就任した2009年以降、知事が海外出張した際のすべての宿泊費用について朝日新聞が県に情報公開請求した。相手国が宿泊費を負担するなどした分を除けば、条例で定める宿泊費の規定額を超える出張が約8割にのぼっていた。中には規定額の3倍を超える出張もあった。
県は、国家公務員旅費法に準じて知事の1泊当たりの宿泊の規定額(食事代を含む)を条例で定めている。
知事は就任以降、計32回海外に出張し、計72泊(相手国負担などを除く)した。このうち、約8割の56泊で規定額を上回った。
規定額(基本的に1泊2食分)と実際の宿泊費用(食事代含む)の差が最も大きかったのは昨年8月のモンゴル出張時。4泊して21万2400円。規定では4泊分は6万9600円までになる。差額は14万2800円で、実際の費用は規定額の約3・05倍にあたる。3倍を超えたのはこのモンゴルの例だけだが、規定額の2倍以上の例は少なくとも14泊あった。